さまざまな企業で必要となるシステムインフラに携わる人は少なくありません。業界や大小を問わず需要があるということは、それだけ仕事を受けやすいということにつながり、フリーランスとして働きやすい環境にあるといえます。
しかし、その反面デメリットもあるため、フリーランスで働こうと考えているインフラエンジニアは注意が必要です。その1つは、システム全体を支えるインフラに携わる以上、契約内容や業務状況によっては昼夜を問わず仕事に対応しなければならないということです。
システムを支える基礎に異常が発生すると、最悪の場合はシステムを利用するエンドユーザーにまで影響がおよぶ可能性があります。そのため、より責任の重い仕事についた場合は、例え深夜であってもトラブル対応を求められることがあるのです。
もう1つのデメリットは、多くの環境で必要とされている分野がある一方で、需要が減少しつつある分野も存在するということです。例えば、昨今は利便性とコスト削減などに効果的なクラウドコンピューティングというシステムが、多くの企業で導入されつつあります。
それまでは、オンプレミス(自社内でシステムインフラを全て管理・運用する)方法が当たり前のやり方でしたが、技術革新と共にその在り方は変わり続けています。このように、現在専門的に扱っている技術が十年後に需要があるかどうか分からないというデメリットがあるので、常に新しい技術の習得や業界の傾向の把握に努めることが大切です。